January 28, 2013

超時空ゼミナール暗黒編 Vol.1

ロボテックが「超時空要塞マクロス」「超時空騎団サザンクロス」「機甲創世記モスピーダ」の3作品を再編集した作品であるということは、もはや知らない人は少ないと思います。最近になって実写映画化の話やファンムービーなどが話題となり、興味をもった人もいるのではないでしょうか。

誤解の無いようにあらかじめ言っておくと、テレビアニメ3部作に限れば、バルキリーの隣でモスピーダが走っていたり、別作品のフィルムを継ぎはぎで交互に展開させたり、そんな高度な異次元アニメではなく、あくまでも3作品は同一世界上の時代別エピソードに別けられているにすぎません。しかし、同一世界として再編集するために、細かいところで設定の改変が行なわれています。

このあたりを詳しく知るにはもちろん「ロボテック wikipedia」で追うのが一番だと思いますが、膨大な情報量を読むのがめんどくさいあなたに、過去の文献にある年表を元に手っ取り早く解説します。画像と照らし合わせながらお読みください。なお、ロボテック作品の中でもかなり古い年表と思われますので、現在では多少設定が変わっている部分もあります。そのあたりはご了承ください。

【参考文献】
Eternity社「Robotech Genesis:The Legend Of Zor」
Comico社「Robotech:The Graphic Novel」「Macross Saga」
Academy Comics社「Robotech II: Book of Four Zerolssue」



  

▶1171 A.L.
ファントマの三つ目の月チロルにて「ゾア」誕生。議員の息子として育ったのち、カベルに師事し有力な科学者となる。

▶1520 A.L.
資源不足によるエネルギー不足の解決先を求め、チロルから出発したゾアを乗せた「アストラフ」が「インビッド(インビット)」の母星オプテラを発見、調査に入る。

ゾアはオプテラにて原子的なインビッドと遭遇、「Flower of Life(生命の花)」を発見する。この時ゾアと「インビッドの女王リージス(レフレス)」と精神的接触が有り、ゾアが生命の花の知識を得る代わりにリージスにチロルの技術に関する知識を与える。

▶1697 A.L.
ゾアはチロルへ帰還するが、既にニムレにより恐怖政治が敷かれており、反対する父のゾルは反逆罪で捕らえられていた。

やむなくゾアはニムレの命に従い、オプテラから持ち帰った生命の花からエネルギーを抽出する為の実験を開始する。

▶1755 A.L.
ニムレ等の働きで議会が解散され、チロルの三頭政治が始まる。(アニメ版まで続くロボテックマスターズの基本政治体制はここで出来上がる。)

この出来事がGreat Transitition(大変革期)と呼ばれる時期の幕開けになる

▶1836 A.L.
リージスから得た知識も使い、ついに生命の花から爆発的なエネルギーを抽出する「プロトカルチャー・マトリクス」が完成しプロトカルチャーをエネルギー源として利用する時代が訪れる。

▶84 A.R.
プロトカルチャー・マトリクス開発の際に、プロトカルチャーを利用した生命体の創造やクローンの技術が発展。それまで惑星ファントマの豊富な資源はチロルの10倍以上の重力によって手をつけることは不可能と考えられていたが、この新たな技術を利用し創造された巨人族「ゼントラーディ」を採掘に利用することによって、これまで手に入れることができなかったモノポール鉱等の資源が入手可能になる。

このモノポール鉱を利用した「フォールドエンジン」が発明され、銀河間の長距離移動が容易になる。

また、チロルを支配する三頭政治体制が自らを「ロボテックマスターズ」と呼び始める。この際、体制反対派ゲリラを抑えるために本来資源採掘のために創造されたゼントラーディを兵隊として利用する動きが始まる。

▶88 A.R.
他文明による生命の花の利用を恐れたロボテックマスターズの命を受け、ゾアはゼントラーディの大軍を率いてオプテラに戻り少数を除き生命の花を刈り尽くす。生存に必要な生命の花を奪われたインビッド側の被害は甚大で、それまで友好的種族であったインビッドが女王リージスを中心にロボテックマスターズとの対決に立ち上がる。


なんと、ロボテック物語背景のベースとなっている作品は「超時空騎団サザンクロス」でありました。サザンクロスに登場するゾル人がロボテックマスターズになり、「サイフリート・ヴァイス」が最重要人物「ゾア」のクローンという設定に変えられています。マクロスでキーワードとなっていた「プロトカルチャー」はこの世界では新種のエネルギー源です。ゼントラーディ人の起源もここにありました。創造の理由は本家より理にかなっている印象ですね。あと、原子インビットがほとんど巨大ナメクジ…。



  

▶157-500 A.R.
ロボテックマスターズが近隣惑星への侵攻を開始する。瞬く間にカルバラ、ガルーダ、プラクシス、スフィリス、プレイトンの5つの惑星が征服されロボテックマスターズ帝国へ吸収される。

この間にインビッドはロボテックマスターズによって破壊された文明を修復し、その後奪われた生命の花を取り戻す為にロボテックマスターズの領土への侵攻を開始する。

▶671 A.R.前後
自ら発明したプロトカルチャーやゼントラーディを利用したロボテックマスターズの帝国主義を見兼ねたゾアがロボテックマスターズに対し反逆。唯一のプロトカルチャー・マトリクスを奪い「SDF-1」と自身の親衛隊のゼントラーディ兵を引き連れて逃亡する。

【補足】結果としてこのプロトカルチャー・マトリクスの損失により、ロボテックマスターズは生命の花からプロトカルチャーを抽出する技術を失い、アニメ版2部(サザンクロス)で見られるプロトカルチャー不足の原因となる。


逃亡中のゾアがヘイデン4を訪れた際に、惑星を制御する人工知能アウェーナス(The Awareness)と接触する。また、逃亡中ゾアの手により多くの惑星に生命の花の種が蒔かれ、多くの惑星で生命の花の原種とは違う亜流が咲くようになる。

銀河の果ての惑星にてゾアがインビッドの襲撃を受け死去。だが、死亡する前にSDF-1を事前にセットしていた座標へ向け脱出させる。なおこの戦いで親衛隊に含まれているゼントラーディ兵の「ブリタイ」が右目を負傷

▶A.D. 1999(太陽暦)
ゾアに送り出されたSDF-1が南太平洋へ不時着。この出来事によって当時紛争中だった国々は全て停戦を強いられる。

インビッドがロボテックマスターズの勢力圏への侵攻を開始する。支配惑星を一つ一つ征服。

不時着したSDF-1の調査のためにDr.エミール・ラング率いる調査隊が派遣される。この調査隊のメンバーには「ロイ・フォッカー」「T.R.エドワーズ」「ヘンリー・グローバル」等が含まれている。この結果、宇宙船内からロボットテクノロジーの技術が発見され、その再現と応用が地球で始まる。

世界中の資源がSDF-1修復の為につぎ込まれる。また不時着した島に街が出来る。

チロルではカベルの手により、ゾアのクローン「レム」が作られる。

▶2002
ロボテックマスターズの手によりゾアの別のクローン「ゾア・プライム」が作られ、その記憶を引き出す事によってSDF-1の到着地が地球と判明。

ロボテックマスターズがブリタイとドルザ(ボドルザー)率いるゼントラーディ軍をSDF-1とプロトカルチャー・マトリクス回収のために地球へ派遣する。


今回は、アニメ版第1部「Robotech: The Macross Saga(マクロス・サーガ)」の導入部までを紹介しました。こうして見てみると、とても壮大で面白そうなストーリーに思えてくるのが不思議ですね。次回からはマクロス編の大まかな流れを紹介していきます。ぜひ頭の中を空っぽにしてお楽しみください。


【情報提供thanks!】 4chukiai氏

Posted by Yacopu at January 28, 2013 02:07 PM
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